アンティーク照明に使用できる電球について

使用できる電球

電球は付属していません

お客様によって使用条件や欲しい照度が異なるため、当店で販売する照明器具に電球は付属していません(2018年より一部オプションで電球を購入できる照明も販売しています)

また、電球単体での販売も行っておりませんので、ご注意下さい。ご購入の際にはお客様ご自身で電球をご用意ください。

使用できる電球については、各商品の詳細ページに記載しています。電球の口金の形状とサイズ、最大ワット数を必ず守ってください。最大ワット数が40Wのところを60Wなどの電球を使用すると、火災や漏電の原因となります。危険ですので、電球取り付け前に必ず詳細説明をご確認下さい。

アンティーク照明にはエジソン電球

当店のアンティーク照明に使える電球はエジソン球タイプ

写真にあるように、アメリカンランプソケットはちょっと変わった形状をしています。

アルミや真鍮で出来た金属シェルに、インシュレーターと言う特殊なカーボン紙で出来た絶縁体の紙筒が入っています。

外側の金属部分に電流が流れないようこのインシュレーターがとても大切な役割を果たします。

日本では樹脂や陶器製のソケットが主流なので、ちょっと不安に思われるかもしれませんが、アメリカではとってもメジャーな形状なのです。

明るさが足りない時は補助照明

照度が足りない場合は補助照明を

当店の照明は、主に空間の演出用として間接的に使って頂くことを目的としています。基本的には低いワット数の電球を使い、柔らかに光る様を楽しんで頂ければと考えています。

写真のように1台で照度が足りないと思われる場合は、他にも照明器具を用意して照度を確保してください。スポットライトやダウンライト、スタンドライトなどで上手に照らし、周りも少し明るくなることでお気に入りの照明のシルエットもより美しく見えます。

明るく照らすことを目的とするのではなく、柔らかに光る様を楽しめる空間作りをお勧め致します。

ワット数によって異なる電球の光量

電球の消費ワット数で異なる光り方(光量)

写真は白熱灯のシャンデリア球を並べたものです。ワット数の違いで発光の仕方は全く異なります。

裸電球を基本とする直接光を目視するような照明器具には10W程度のものが目に優しく、眩しさをさほど感じません。

10Wの電球は、ガラスの中のフィラメントもよく見えます。光源を直接目視することが無いシェードど呼ばれるガラスや金属で出来た傘があるものには、25Wや40Wの電球をつけても問題ありません。

電球をお選び頂く際には写真を参考に、おおよその明るさをイメージしてみてください。

白熱球とLED電球の違い

白熱球とLEDの光り方(発光)や色の違い

どちらもサイン球と呼ばれる電球で、同じメーカーの白熱球タイプとLEDタイプを比較してみました。

白熱球はやや赤みを帯びた光、LED電球はやや白っぽい光を放ちます。最近はLED電球の種類も増え、様々な光を楽しむことができるようになりました。

LED電球は白熱球と同じ程度の光を放っても、消費ワット数が白熱球に比べ格段と低いのが特徴です。使用中の熱量も低いため、結果として照明器具への負担も少なくなります。

毎日長時間使用する場所などにお勧め致します。昔ながらの柔らかな光を楽しみたいと言う方は、白熱球をお勧め致します。

電球の交換時期

電球は半年~1年で点検、交換

電球の種類や製造メーカーによって異なりますが、白熱球の交換は半年~1年が目安です。1日に6時間以上使用する場合はこの期間よりも早く交換が必要な場合があります。

電球交換を行う場合は、感電しないよう必ず電源をOFF(壁面直付けなどで照明器具にスイッチ機能が無い場合はブレーカーを落とす)にしてください。またゴム手袋をするとより安全です。指紋やゴム手袋の跡が電球についた場合は、乾いた布で簡単に拭きとってください。

LED電球や長い寿命の白熱球を使用し交換が不要な場合は、電球や照明器具に黒ずみや歪み、異常がないか確認し、ほこりなどがある場合は乾いた布などで取り除いてください

形状別でみる電球の種類

一般電球

一般球(クリアランプ)

最も一般的に使用されている電球です。表面が白いものも多く流通していますが、クリアタイプは中のフィラメント部分が見えるため若干眩しく感じることもあります。ワット数は控えめのものをお選び頂くのがポイントです。

シャンデリア球

シャンデリア球

その名の通りシャンデリア用に販売されている電球です。ロウソクの火をイメージした形状をしています。キャンドル型のソケットを使った照明(ヴィクトリアン調の照明やオールドアメリカンな照明)へ使用すると、より美しい見栄えになります。

小丸球・寸丸球

小丸球・寸丸球

小さなガラスボールが特徴的な電球です。10W程度のものが主流で基本的に大きなワット数のものはあまり販売されていません。ワット数も低く、ガラス部分が大変小さいため、ヘッドの小さな照明器具や器具の取り付け場所が限られたスペースしかない場合の演出に向いています。

サイン球

サイン球(看板電球)

その名前の通り本来は看板などの装飾用に販売されている電球です。看板などへ使用する場合は複数個を同時に使用することも多いため、ワット数は基本的に10Wか5Wが主流に販売されています。ガラス部分が昔の電球のような独特な形状をしています。

ボール球

ボール球

口金部分とガラス部分を比較すると、通常の電球に比べガラス部分が大きくボールのような形状が強調されているのが分かります。全方向へ光が差す構造となっているため、ソケットだけのシンプルなペンダントライトや、大きなドーム型のシェードを持つ照明にも向いています。サイズや用途に合わせて、ガラス部分がこれよりも若干小ぶりのミニボール球も販売されています。

チューブ電球

チューブ電球

その名の通り、チューブのように細長い電球です。ガラスチューブの長さも様々なサイズが販売されています。長いフィラメントが入っているため、チューブ先端まで光が届きます。ピクチャーライトなどの筒型の細い長いシェードを持つ照明に向いています。

スペース球

スペース球

チューブ電球と同じく細長い形状をしていますが、ガラス部分はやや短めでフィラメント部分も口金に違いのが特徴です。電球の根元と先端では若干明るさが異なります。小さな構造物や限られたスペースに適合するように作られています。チューブ電球同様に細長いシェードを持つ小ぶりなピクチャーライトなどに向いています。

ナツメ球

ナツメ球

ごく一般的に販売されているナツメ球です。メイン照明の灯りを落とす前の補助ランプとしてよく見かけます。夜間に常備つけておくような小さな灯りとしてワット数も低めのものが主流です。小ぶりな照明にはもちろん、常にぼんやりと点灯させておきたい照明に向いています。

レトロ電球・レプリカ球

レトロ球・レプリカ球

通常使用されているような白熱球に比べ光の拡散が狭く、電球全体が光るというよりはフィラメント部分に赤みを帯びた光が集まったように見えるため、若干暗く感じます。ガラス部分の先端に突起やひねりを加え、昔の趣きを再現しているため、ソケットだけのシンプル照明器具に取り付けて電球そのものの雰囲気を楽しむのも素敵です。